腰椎分離症症・滑り症について

[記事公開日]2020/10/17

 

概要

脊椎の一部である腰椎の第5腰椎に好発し、疲労骨折の一種です。

腰椎は、椎体と椎弓で構成され、椎弓部分は衝撃に弱いため、激し運動を繰り返し行っていると、疲労骨折を起こし亀裂が入る。それが進行すると、椎体と椎弓が分離してしまいます。

これが腰椎分離症。

そして、第5腰椎の部分は脊椎の傾斜が大きく、負担がかかりやすいため、椎弓の左右両側が分離した場合は、腰椎が前にずれる腰椎分離滑り症になります。

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原因

骨が未発達な成長期(10歳〜15歳)の男児に多いです。

身体を前屈後屈・腰の捻る動作、ジャンプの着地を繰り返す動作が多いスポーツになる傾向が強いです。

また、股関節の周りの筋肉が硬い方、背中の筋肉が硬い方が発症しやすくなります。

腰の前屈後屈や捻る動作は、腰だけがやっているのではなく、股関節、背中が大きく関わってきます。

なので、股関節や背中の筋肉で腰の動きを助けてくれるんですが、股関節や背中の筋肉が緊張し過ぎていると助けることができません。

股関節周りのきんにくが緊張している。背中筋肉が緊張している状態で、激しい運動をすることにより、腰椎分離症・滑り症になりやすくなるのです。

補足説明

40歳〜50歳女性でも滑り症は起こります。

それが、腰椎変性滑り症です。

原因は不明ですが、多くは加齢とともに長期間の負荷により徐々に椎間板や靭帯・関節など腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われ腰椎に滑りが生じてしまうのです。

骨の変性は女性に多いため、しっかりと見極めていきます。

症状

腰痛が主な症状になりますが、臀部や太ももに痛みが出ることもあります。

腰を後ろに反らす・腰を捻る動作をすると痛みが誘発されます。

安静時、痛みがないこともあるので、発症に気づかない場合もある。

また、2週間以上、腰痛が続くようなら腰痛分離症である可能性は高いです。

また、発症したことに気づかず、高齢になってから痛みが出るケースもあります。

そして分離した部分が神経を圧迫すると、坐骨神経痛が現れ、腰から下肢にかけて痛みと痺れが出現。

腰椎分離滑り症に進行すると、慢性的な腰痛や下肢の痺れなどを発症しやすくなるため、要注意です。

本当に気をつけなけらばなりません。

治療

もちろん、スポーツにより腰椎分離症になったのであれば、スポーツ活動は中止して頂かなければなりません。

また、骨癒合の可能性がある場合は数ヶ月間は安静にしていただき、骨癒合を待たなくてはなりません。

骨融合の可能性は、CT検査やMRI検査によってわかります。

骨癒合をする・しないにも関わらず、股関節や背中の筋肉の緊張はトリガーポイント治療で取り除き、常に柔軟性がある状態にしておかなければなりません。

トリガーポイントで、筋肉の柔軟性を出し、腰の前屈後屈や捻る動作がスムーズにできるようにしておく、そしてご自身でも股関節関わる全ての筋肉のストレッチを行っていただくことにより、症状の改善・緩和ができるようになります。

ストレッチの方法などは先生に聞いて下さいね。

本当に厄介なのは坐骨神経痛なってしまうことです。

若い時に腰椎分離症・滑り症になっている方はきをつけてください。

腰痛が出たら早い目の治療をおすすめします!

自分自身の身体を労りましょう!

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